TJ3Bのスタートスイッチがきかなくなった場合の修理方法

 TJ3Bを使っていると半年から一年ぐらいで、プログラムのスタートスイッチが反応しないということが起こります。最初のうちは何度か押し直すと動くのですが、そのまま使っているとどんどんきかなくなっていきます。

知らないとTJ3Bの故障として買い替えるしかないのか、と思ってしまうかもしれません。しかし、簡単に修理できるので、改造の練習と思って修理するのがおすすめです。

スタートボタンのスイッチは「タクトスイッチ」という名前のスイッチで、それほど耐久性は高くありません。ボタンを押す際に火花などにより接触部分の金属が酸化し、接触不良が起きやすいようです。その代わり安価です。

用意するもの

・代わりのタクトスイッチ
 例(秋月電子で購入できるタクトスイッチ

・コード10㎝程度×2本

以上です。送料抜きで100円以内で修理できるかと思います。

やり方

本体のスイッチの裏の金属部分からコードを伸ばして、新しいスイッチにはんだ付けします。


スイッチの固定方法ですが、一番簡単なのは、TJ3Bの本体の穴に爪をひっかけてしまう方法です。


こんな感じで固定して配線してみました。

もともとのスイッチは取り外す必要はありません。取り外してサイズが同じものを交換しても良いですが非常に大変で、はんだごての熱で他の基版の部品を焼きかねないので、あえて取り外さず、別の場所にとりつけることをお勧めします。

終わったら、電源を入れて、スタートボタンが動作するか確認して、動けば完了です。動かない場合は、つける場所を間違えているかどこかに必ず接触不良があるので確認してください。スイッチの端子には左右の差はありませんが、たて、よこがあります。かならず、図のように、「ピンの金属が見える側面から2か所に」取り付けてください。





以上です。簡単なことですが知らないと修理もできないと思います。

また、これを知っていても起こり始めたばかりのころは、もう一度押せば動くから大丈夫、と思いがちです。メンターの方にアドバイスするなら、安いものなので部品だけ渡して自分たちでできる状況にはして「やれ」とは命令しないほうが良いと思います。

競技では何度も押し直させてもらえないのでスタート時にロボットが動き出さないことが何度も起こってしまうと、プログラムでは勝っていても、まともに戦えないという状況になるでしょう。すると、試合当日にはんだ付けする様子がみらられるかもしれません。






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