ロボカップジュニア ジャパンオープン2019和歌山 を終えて


和歌山ビッグホエールに到着です。でっかいです。
サッカーのフィールドがみえます。
ずいぶん人数が増えてきました。
日本全国からあつまった約200チームが3つの競技に分かれて日ごろから身に付けたロボット製作技術を競い合い、交流を行います。

いよいよ試合が始まりそうです。
サッカーでは、赤外線を発光するボールを相手ゴールにいれると得点です。
ただし、ロボットは完全に自動で動かなければいけません。
つまりリモコンではなく、あらかじめ命令を組み込んでおき、試合のときは故障がないか正しく動いているかを見守ります。
みんな真剣です。
調子が悪ければ修理しながら戦わないといけません。
さらに時間も自分で管理しなければいけません。試合時間に遅れると、1分ごとに1点が相手に加算され、遅刻は負けに直結します。どんなにロボットの修理に集中していても時間にも気を配る必要があります。
試合中です。
ライトウェイトリーグには64チームが参加しました。郡上ロボットクラブからは、3チームが参加しました。
ぱんだ(帽子)がいました。和歌山はパンダが有名です。
パドックです。ロボットを調整する場所です。
各チームのポスターが張り出されており、プレゼンテーションとして評価されます。
ロボットの作り方や工夫が思い思いにアピールされており、中学生や高校生とは思えない内容がかかれています。


閉会式です。2日間の競技の結果が表彰されます。優秀者は世界大会への切符を手にします。でもそれを手に入れられるのはほんの一握りのチームだけです。

私からみても、ロボカップはみてすぐわかるようなスポーツと違って、ぱっとすごさが分かりにくいです。すごいと思ってもどうしたらそうなるのか想像できない人には、興味は沸きづらいでしょう。何年みていても簡単には説明できないのです。
でも実際にここに集まるような子供たちは、ロボットに熱中し、情熱を注ぎこみ、地区予選を勝ち抜いてここまできています。そこには想像以上の努力があります。ロボットが動かず、あきらめることは簡単です。でもその壁を乗り越え、続けられた子供だけがこの大会にいます。ただその過程がほとんどの人は通らない道であり、パソコンに向かい何をやっているのかが想像しにくいので、理解されにくいです。
でも、周りがどう思おうが、この大会に出場した子供たちはほとんど勝てなかったチームの子たちも本気の仲間と出会い、さらに自信をつけ、強いチームを参考にし、新たなアイデアを胸に秘めて次の大会に臨むでしょう。結果何位だったかなんてことは大して意味はないことなのです。私はこれが成長に必要なことであり、自然なことなのだろうと思います。それを繰り返した結果、この先一位になれることもあるでしょう。
ことあるごとに大人は結果を求めてしまいます。簡単に評価できるからです。大会に参加したのか?どうだった、3位以内にはいれたのか、はいったならすごいな。はいっていないなら残念だな、もっとがんばらないとな。このひとことがどれほどの子どもがまっとうな評価をされていないと感じ、どれだけやる気をうばっているのかを大人は認識しないといけません。それまで実績のなかった子供が、初出場で3位になれたならもちろん褒めてあげていいと思いますが、なれなかったからといって頑張っていなかったわけではないでしょう。ロボカップジュニアは数年続けるのが普通になっているので、上位に食い込むようになれるのも数年かかるのが普通です。
私は子供達の活動場所を用意してやることしかできません。きっかけを与えることはできても、本気になることもがんばることも本人次第です。それが好き嫌いであり、才能です。だから郡上ロボットクラブではこういったことに取り組みたいという子供たちが、継続してチャレンジできる場を作っていきます。1位にならなくていいから好きにやっていいんだよ、と言っています。周りに仲間がいなくても本気でやっていいんだよと言っています。そして本気であれば、ここ、ジャパンオープンに導いて来てあげれば本気の仲間に出会うことができます。それって素晴らしいことだと思います。そんな思いでこれからも続けたいです。この大会はそれを再認識させてくれます。今年も5月に新しいメンバーが入ってきます。楽しみです。
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